こんにちは、ロンドン在住の Okiku です!
イギリスでの生活や仕事において、英語力は必須です。
そのため、イギリス政府が提供している ESOL (English for Speakers of Other Languages) という無料の英語授業が注目されています。
前の記事で、無料で英語レッスンが受けられるESOLとはなにか?についてまとめました。
今回はESOLについて、実際に半年間クラスを受講した経験談をふまえ、その内容と本音のレビューをお伝えします。
- 在英中で、英語学習がしたい
- 渡英予定で、英語レッスンを探している
- イギリスで無料の英語教室に興味がある
そんな方は、ぜひチェックしてみてください。
クラスの概要
レベル分け
私が受講していた、WAES(Westminster Adult Education Service)のESOLクラスは、全部で5段階のレベル別になっています。
このレベルは、授業をとる際のクラス分けテストで決められます。
また、タームを終えるごとに、レベルを上げるか下げるか、先生と面談して調整することも可能です。
例えば、最初にE3のクラスをとった場合。
3タームの受講後、順当にいけば次のレベルのL1に上がるといった感じです。
勝手な感覚による推測ですが、日本で教育を受けた方で、TOEIC700点台〜900点台くらい取れていれば、一番上のL2クラスは乗り切れる気がします。
TOEICの200点の振り幅はかなり大きいのですが笑、実際に英語を話すことや、英文を書くのに慣れているか、といった要素も含むので、こんな感じかなと思います。
実際に授業をとってから、「全くついていけない!」となった場合、ターム開始の1-2週間で空きがあれば、先生に相談して、クラスレベルの変更が可能な場合もあります。
ダイバーシティ
ESOLのクラスは、大体20人前後の規模で、様々な国からの人々が集まります。
日本人を含む多様なダイバーシティがあり、異なる文化や背景をもつ人々との交流が楽しい時間でした。
具体的には、下記の国籍の人々がクラスに参加していました。
- 日本
- 中国
- ウクライナ
- ロシア
- アゼルバイジャン
- イラン
- イラク
- モロッコ
- フランス
- スーダン
- カザフスタン
- チリ
- ブルガリア
- スペイン
など。
クラスにもよりますが、日本人もチラホラ。
また、通っていたWAES施設の立地が、アラブ人街の近くということもあり、中東系の方々の参加も多かったです。
クリスマス前の最終授業の際は、みんなで食べ物を持ち寄ってのパーティーもありました。
授業の内容
WAESのESOLの授業内容は、タームによって学習の主軸が異なります。
9月開始の秋学期(Autumn term)では、リーディング/リスニング/ライティング/スピーキングの統合的な授業が行われました。
一方、1月開始の春学期(Spring term)ではライティングが中心でした。
- 意見陳述といったアカデミックライティング
- 形式的なEメール
- フォーマルな手紙の書き方とフォーマット
- CV(履歴書)の書き方
ひたすらに英文(大体100-200words程度)を書いて、先生に添削してもらいます。
スプリングタームのライティングは、期初・中間・期末と3回のテストがありました。
オータムタームはテストがなかったので、そういった意味でも、スプリングタームの方が充実していた気がします。
私はスプリングタームのライティングの授業を取り終えて、託児の事情により離脱してしまったので、次のタームの受講はしていません。
しかし、つづく4月開始の夏学期(Summer term)ではスピーキングを中心にやる予定と聞いていました。
人前で話す練習であったり、実際に自分がプレゼンテーションをしている最中のムービーを撮られたりするんだとか。
スピーキングといっても、プレゼンテーションに向けた内容が中心のようです。
先生との関わり
先生の質は、授業の充実度に大きな影響を与えます。
私が経験した先生は、穏やかな性格で、授業もとても緩やかでした。
むしろゆるすぎて、「あれ、今って私たちは何をする時間?」と生徒たちがなることもしばしば。笑
宿題等も基本的にあまり出なかったので、学びたい人にとっては少し物足りないかもしれません。
また、授業内で先生から紹介された英語学習サイトとして
BBC English In A Minute
BBC 6 Minute Grammar
などが挙げられます。
リスニングのスピードを遅くしたり、またサブタイトルも出すことができるので、リスニングや、1つ詳しい知識が増えるといった感じで役立ちます。
ツール・施設について
授業自体は対面で、教室で行われますが、宿題や資料の共有などは、アプリの Teams が活用されていました。
企業でも使われていることが多いツールなので、プラットフォーム自体は扱いやすいと思います。
また、ESOLを受講した施設の WAES(Westminster Adult Education Service) には、カフェやパソコンスペースなどが充実しています。
カフェにはドリンクや軽食もあり、休憩時間には列をなしてドリンクを求めにやってきます。
ロンドンの一般的なカフェより、少し割安の値段設定だったので、そこも良心的でよく利用しました。
ESOLをおすすめする人・しない人
ここまで、実際にESOLを受講してきた感想をつづってきました。
体験してみて、英語と触れる良い機会になった良さもあった一方で、物足りなさを感じる場面があったのも事実です。
それらを通して、ESOLをオススメする人・しない人についてまとめました。
オススメする人 | ESOLをオススメしない人 | ESOLを
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無収入または職探し中 ※授業が無料 とにかく英語を話す機会を増やしたい 色々な国の人と交流したい 日本と異なるスタイルの授業を受けたい 統合的に英語学習がしたい | 流暢に話せる英語上級者 本気で英語を学びたい あまり時間をかけたくない 定期的に通学するのが難しい ライティングやスピーキングなど、特化して取り組みたい英語スキルがある |
ハッキリ言いますが、しっかりと英語を学びたい、効率的に時間をつかって学習したい方は、有料の語学学校の方がカリキュラムや教材もしっかりしていて良いと思います。
また、ニーズによっては、オンラインの英会話教室もありだと思います。
自分が間違った言い回しを、一対一でネイティブの人から直してもらえるのは良い点ですよね。
あくまでESOLは、英語が母国語でない生徒の集まりなので、相手も自分も完璧ではありません。
なので、ときには正しくない表現のまま会話が進行していく場合も、もちろんあります。
しかし、実際に対面で英語を話す、大勢の前で意見を述べる、多国籍の友達ができる、そういった経験ができる点がESOL受講のメリットといえるでしょう。
さいごに
いかがでしたか?
今回は、実際にESOLを受講した内容とそのレビューについてまとめました。
ESOLの授業を受けることで、自発的に英語を話す機会が得られたことは大きなメリットでした。
また、施設の充実度や無料での授業提供など、ESOLの利点は多岐に渡ります。
しかし、先生の質や授業内容にバラツキがある点は課題です。
総じて、ESOLの授業は在英生活中の英語学習において有益な経験であり、英語を学びたい人にはオススメの選択肢です!
イギリスで生活しており、英語で悩んでいる方にとって、この記事が少しでもお役に立てると嬉しいです。