こんにちは、ロンドン在住の Okiku です!
2022年春に、当時生後6ヶ月だった息子を連れて渡英してから1年が経ちました。
私にとって、訪れることも初めてだったイギリス。
- ロンドン駐在が決まったけど、どんな国かわからず不安
- イギリスで暮らす予定があって、心の準備をしておきたい
- 実際にイギリスで暮らすのってどうなの?
渡英前の方や、イギリス生活に興味がある方に向けて、まるっとロンドンで1年を過ごしてみた本音をお伝えします。
【前編】では、イギリス生活の好きなところをまとめました。
もちろん良い点ばかりではなかったので、今回の【後編】では困ったことやその解決策についての内容です!
イギリス生活の苦手なところ
脆すぎる住環境インフラ
ロンドンって世界の都市ですよね?と本当に疑問に思うくらい、日本と比較してしまうと住環境インフラが弱すぎるイギリス。もう泣かずに笑うレベル。
水道管破裂でいつもどこかしら道路は使えない。
駅でもショッピングモールでも、エレベーター故障しすぎてベビーカーユーザーに厳しめ。
参考までに、渡英1年で起こった我が家の住居不具合です。
- 2022/08 洗濯機故障→修理
- 2022/08 テレビ故障→新品交換
- 2022/09 ボイラー不具合→新品交換
- 2022/11 ボイラー関連パイプ水漏れ→修理
- 2023/03 食洗機故障→新品交換
- 2023/05 洗濯機故障→新品交換
ボイラーがパイプ水漏れで作動しなかった際は、どこから水漏れしてるか調べるために、バスタブの下から何やら器具をいれていました。大がかり。
業者が作業を終えると、かけてあったタオルやスポンジが勝手に使われて、容赦なく汚れていますのでご注意を。
次の業者からは、事前に使っても良いタオルを渡すことにしました。
これは我が家だけに限った話ではありません!
周りのご家庭も、大方同じような感じで不具合が発生しています。
修理も1回で済むことは少なく、数回に分けて、直るまで2週間ほどかかる場合が多いです。
そして業者もアポイントメントの時間に来てくれるとは限りません。
最初は焦りましたが、ここまで続くともう動じなくなります。
解決策|
最初から不具合がでるつもりで、頼れるつながりをつくっておく。
洗濯機の故障は本当によく聞きます。
初回のときこそ、大きな洗濯物をかついでコインランドリーまで行きました。
それを友人に話すと、「うちの使ってよかったのに!」と優しい言葉。
ここまで頻繁にどこの家庭も壊れているので、みんな事情を理解して優しく貸してくれます。
困ったときはお互いさま の精神が強く培われます。
自分が助けてもらったときを思い出し、誰かが困っていたら助けようという気持ちになります。
同じフラットやご近所さんで、何かあった際にお互いヘルプできる環境を意識的につくっておくと良いと思います!
高い物価
全体的に日本より物価が高めなイギリス。
世界的なインフレ下にある昨今、全体の流れとして仕方ない部分はありますが、ロンドンの物価は異様に高いです。
ざっくり、日本の1.5〜2.0倍ほどの感覚です。(£1=173円 2023年5月31日時点)
未だに、円安がとまりません。
£1=192円 にまでなってしまいました。(2024年4月17日時点)
本当に、日本円換算で計算すると苦しいです。。。
外食費
スーパーで買えるものは全体的にリーズナブルですが、外食費は特に本当に家計を悩ますほど。
安いランチの単品、すなわちラーメンとかパスタの単体で£12(=2,076円)とか、日本だと軽いランチコースも食べれるくらい。
これならレストランは諦めて、軽めにパンにしようかな〜と思っても、サーモンベーグル1個で£6(=1,038円)とか。
え、1,000円超えてるのにこの量なの…と、もはやひもじい思いになります。
1,000円あればお弁当も買えるし、牛丼なら2杯、トッピング追加したラーメンに…と日本で食べれるものを考えてしまいがち。
最近の我が家は節約のため、夫のランチは弁当持参(できる日だけ)に切り替えました。
あとは、「Too Good To Go」というアプリがあり、廃棄前の食品をカフェやスーパーから安く手に入れることができるサービスもあります。
フードロス削減にも繋がり、安く食材が手に入り、一石二鳥ですね。
解決策|
潔く、円換算は諦める。気持ちは£1=100円で。
すぐに日本円換算して、「ドリンクも飲んだらランチに4,000円使っちゃったよ…」といった何とも言えない罪悪感に駆られがちですが、もう割り切って!
£23のランチ?4,000円じゃないよ、2,300円だよ!ごちそうさまでした!
長い寒い冬
初めてイギリスの冬を越してみて、正直本当に辛かったです。
特に12月〜2月頃。昼の3時にはもう暗くなってくるので、子連れでのお外遊びも切り上げます。
イギリスでは結局、10月〜5月くらいまではダウンジャケットは着る機会があるので、その8ヶ月間は冬のイメージです。1年の半分以上が冬です、長い。
そもそも日差しもないので寒すぎて、最高気温10℃以下だと公園に行くのも諦めます。
公園に行ったとしても、子どもたちはスキー場で着るようなジャンプスーツを着ての寒さ対策。
寒くても晴れ間があれば気持ちも明るくなりますが、それが全然ないんです、ずっと曇りでどんより。
日差しがない期間がこんなに長いなんて。
冬に必須:ビタミンDサプリ
そんな冬に摂取必須なのがビタミンDのサプリメント。
同じく冬の日光量が少ない北欧でも、ビタミンDの摂取が推奨されています。
日光を浴びると生成されるビタミンDは、カルシウムの吸収に関わる栄養素で、日光不足が続くとうつ状態になりやすいんだとか。
わが家では一時期すっかりサプリを飲むのを忘れて、夫婦ともに気持ち的にもイライラどんより。家庭内ケンカが頻発。
その後はお互いに毎日ビタミンDを摂取したか確認し、再度飲み始めるようになってからは、ケンカも大分落ち着きました。
本当に家庭崩壊の危機に直結するよ、日光不足!
さらには、冬の寒さからか、子どもがすぐに体調を崩す。
そこでも登場、幼児用のビタミンサプリメント!
免疫を高めるため、冬場は子どもにも毎日ビタミンサプリを与えていました。
こちらは、乳児から与えることのできる液体タイプのサプリメント。
他にも年齢に合わせて様々なビタミンサプリがあり、幼児向けにはグミのタイプもあります。
ビタミンDサプリに頼りまくるほど、長くて寒い冬が心から辛かったです。
解決策|
できれば暖かい国へ逃避。一時帰国は夏ではなく冬推奨。
難しければ、気持ちだけでも明るく!クリスマスシーズンを楽しむ。
一時帰国を検討中であれば、ぜひ冬のイギリスを抜け出せる時期に!
11月末〜12月はイギリスもクリスマスで賑やかなので、それを見て気持ちを明るく鼓舞して乗り切ります。
他のヨーロッパ各国のクリスマスマーケットを見に、旅行なんかも素敵ですね。
個人的にはクリスマスより、とにかく太陽が出る場所へ逃避希望です。笑
まとめ
いかがでしたか?
住めば都とはよく言いますが、結論、1年住んでいるとなんだかんだ慣れてきます。
良い意味で、諦めの精神がついてきます。
駐在前で不安を感じている方がこの記事を読んで、少しでもイギリス生活に向けて、心の準備が整うと嬉しいです。