こんにちは、ロンドン在住の Okiku です!
生後半年だった息子を連れて渡英後、1年でロンドンの様々なプレイグループに合計100回以上足を運びました。
今回はその中で、実際によく歌われている英語の童謡や手遊び歌を紹介します!
英語で「童謡」は “Nursery Rhymes (ナーサリーライムズ)” と呼ばれています。
英語のお歌って、リズムやメロディなど聞き馴染みのある音楽は意外と多いんですよね。
一方で、「子どもに歌ってあげたい」「一緒に歌や手遊びを楽しみたい」と思っても、実際に自分で歌うとなると少し難しいことも。
- 子連れでイギリスに来た
- イギリスで育児を始める
- 海外での子育てをしている
- 子どもの英語教育に興味がある
そんな方は必見です、まずはここの歌から抑えれば大丈夫!
こちらは【後編】の記事になります。
前編、後編、応用編と三段仕立てになっているので、ぜひチェックしてみてください。
はじめに ー 日本語と英語の童謡の違い:ストーリー性
【前編】では、同一曲なのに様々な歌詞やメロディーが存在する、英語の童謡の「アレンジ性」についてまとめました。
今回の【後編】では、曲の「ストーリー性」について。
日本の童謡って、歌詞が何番まであっても、ストーリーがあるから割と覚えやすいんですよね。
森でくまさんに出会って
逃げて
落とし物したよ待ってよ〜
あら白い貝殻イヤリングありがとう
じゃあ踊りましょ!
みたいな。
一方で、英語の童謡は歌のベースがあって、歌詞も含めて自由に組み立てができるイメージ。
歌詞を覚えることが絶対的ではないので、各々が自分の言葉で歌うことで、様々な歌詞が派生していく一因もコレ。
逆に、日本語の童謡だとこのパターンはあまり多くなく、例えば「グー、チョキ、パーで何つくろう?」の手遊び歌が該当します。
あとは歌詞を覚えない前提だからか、何番もある長い Nursery Rhymes は、ひたすら数を数える歌が多いです。
数字を数えるポピュラーな Nursery Rhymes
- The Ants Go Marching
- Five Little Monkeys
- Five Little Ducks
- This Old Man
- Ten in the Bed
“The Ants Go Marching” というアリが10匹行進する歌がありますが、1匹ずつ何か行動する歌詞で(ドアを閉めたり、指しゃぶりしたり)、前後の連動したストーリーがないので、もう絶対に10番まで覚えられない。笑
こういった童謡の構造は、音楽の授業内容にも大きく関係しているのかなと思ったり。
というのも、インターナショナルスクールや海外の学校では、みんなで歌う「合唱」はメインで取り扱われません。
音楽の授業はあっても、楽器をつかった表現をしたり、オペラを鑑賞したり。
すなわち、日本と比べて、周りと歌を歌う場面が圧倒的に少ないのです。
クワイア(聖歌隊)に入ったり、演劇などを専門で学ぶ人は別ですが、そうでもない限りスポーツ観戦時の応援歌くらいしか機会がありません。
一方で、日本の音楽の授業を振り返ると、「合唱」が大きな立ち位置を占めています。
幼稚園のお遊戯会から、中学・高校の合唱コンクールまで、大人数で同じパートを歌ってきた経験はありませんか?
こういった歌に関する環境も、幼い頃から染みついている童謡の影響を受けているのでは、と考えると少し面白く思えてきますよね。
それでは本題の、頻出 Nursery Rhymes 後編の紹介をしていきます!
プレイグループで頻出の英語童謡【後編】
6. Sleeping Bunnies
寝ていたウサギが起きてきて、みんなでホップ(ジャンプ)する歌。
子どもたちに大人気で、大盛り上がりの曲です。
歌がはじまると、子どもたちは歌のウサギに扮して寝たふりをします。
そして、 “Wake up Bunnies!” の掛け声と共に飛び起きて、ひたすらにジャンプ。
プレイグループでこの曲が始まると、子どもたちが一斉に、床に寝そべるんです。
まだ幼い1歳前後くらいの子までも自ら、周りの雰囲気に合わせて、床に突っ伏し始めます。
それまで賑やかだったのに、急にコテコテと、子どもたちが静かに床に倒れていく光景、シュールです。笑
そこからのジャンプの反動が激しくて、大人もつい笑ってしまう、楽しくて大好きな歌です!
7. Zoom Zoom Zoom
月に向かってロケット発射!といった童謡。
“BLAST OFF!” のタイミングで、子どもを抱っこして上に持ち上げる動きが定番です。
子どもたちも、自身が打ち上げられるタイミングを今か今かとドキドキ待っているので、最後が盛り上がります。
1回終わると、大体「もう1回やって!」となるので、あとは大人の体力勝負です。
カウントダウンもあるので、数を数える練習にもなりますね。
カウントも10からだったり、5からだったり、場合によってまちまちです。
If you want to take a trip
Climb aboard my rocket ship
の部分は、歌わずに飛ばすことも多いです。
8. Wind the Bobbin Up
日本語の童謡だと「いとまきまき」ですね!
最初は一緒かと思いきや、途中からメロディーも歌詞内容も手の動きも、日本の童謡とは別物になります。
“Wind the bobbin up” で糸を巻いて、次の歌詞の “Wind it back again” で糸を巻き戻したりと、手遊びをしながら子どもと一緒に歌えます。
その後は、 “Point to the ceiling (屋根を指さす)”、 “floor (床)”、 “window (窓)”、 “door (ドア)”、と部屋の色々な部分を指さししていきます。
最後は拍手をして、手はおひざ〜でおしまい!
日本の「いとまきまき」より、シンプルでわかりやすいです。
“Point to the ~” の部分は、他のものに言い換えが可能。
部屋の中にある別の名詞をいれて、子どもに指さししてもらうのも良いですね。
9. Head Shoulders Knees and Toes
日本語の童謡だと「あたま・かた・ひざ・ポン」ですね!
この曲は、見知っている人は多いのではないでしょうか。
歌詞に合わせて、体の該当箇所をタッチしていく手遊び歌です。
最初はゆっくり、次は早いテンポで、と子どもが忙しなく動くところがかわいいです。
日本語歌詞と比較すると、 Toes (つま先) が歌詞になく、その代わりに「ポン」が入っていたり絶妙に異なる部分があります。
その中でトラップなのが、鼻と口の順番。
(英語) eyes and ears and mouth and nose
(日本語) め、みみ、はな、くち
ここだけ逆なんですよね、ややこしい。くち、はな、の順でも良かったのではと思ってます。
10. If You’re Happy and You Know It
日本語の童謡だと「幸せなら手をたたこう」ですね!
手をたたくことから始まり、色々な動作へ派生していきます。
その中で、 Hooray! / Hurrah! と叫ぶ動作があるのですが、これも人によって異なります。
発音も、「フーレイ!」と「ハラー!」とどっちも存在するのですが、いつもどちらか悩みます。。。
気持ち的には「フーレイ!」の方がしっくりしてますが、結論どちらでも全く問題ありません。
If you’re happy and you know it, and you really want to show it
の部分は、他の歌詞表現も聞いたことがありますが、これが一番メジャーだと思います。
最初は口がまわりませんでしたが、慣れると歌えるようになってガッツポーズ。
If You’re Happy and You Know It の動作バリエーション
- Clap your hands : 手をたたく
- Stomp your feet : 足ぶみをする
- *Shout hooray / Shout hurrah : フーレイ(ハラー)と叫ぶ
- Do all three : 3つ全部やる(手をたたく、足ぶみ、フーレイと叫ぶ)
- Nod your head : うなづく
- *Turn around / Spin around : くるっと回る
- Jump up high : 高くジャンプする
さいごに
いかがでしたか?
今回は、イギリスのプレイグループでよく歌う英語の童謡15選から、【後編】として頻出の歌を5つご紹介しました。
日本語と英語の童謡の違いも、歌詞の「ストーリー性」の視点から見てみると面白いですよね。
【前編】がまだの方は、そちらもぜひチェックしてみてください。
15選の残りの歌は、次回の【応用編】に続きます!