【イギリス駐在】ロンドン生活1年経過! 実際にイギリスで暮らした感想【前編】

こんにちは、ロンドン在住の Okiku です!
2022年春に、当時生後6ヶ月だった息子を連れて渡英してから1年が経ちました。

私にとって、訪れることも初めてだったイギリス。

  • ロンドン駐在が決まったけど、どんな国かわからず不安
  • イギリスで暮らす予定があって、心の準備をしておきたい
  • 実際にイギリスで暮らすのってどうなの?

渡英前の方や、イギリス生活に興味がある方に向けて、まるっとロンドンで1年を過ごしてみた本音をお伝えします。

目次

イギリス生活の好きなところ

豊富な子ども向けの遊び場

たくさんの魅力的な遊具

とにかく公園に置いてある遊具の種類がたくさん!

日本だと保護者による監督や安全性の観点から、昔よりも公園の遊具が減っている・撤去されているケースが多いですよね。

一方で、子どもたちのお外遊びが楽しくなるような魅力的な遊具も必要だと思います。

イギリスでは、様々な年の子どもたちがそれぞれ楽しめるように、遊具やエリアが分かれていることが多いです。

特に、ブランコは日本でも見かけるタイプのものと、腰が据わっていれば乗せられるタイプのものがあり、乳児の小さい頃から公園遊びデビューができるのも嬉しいですね。

また、滑り台も高さが大きいもの・小さいものとあったりするので、歩き始めや慣れ始めの小さい子どもでも楽しむことが可能です。

他には、いくつかの公園で見かけたのが、芝生の真ん中に卓球台が置いてあったり、チェスの駒と盤があったり。

チェスは小さい子が遊ぶと、映画「ハリーポッターと賢者の石」で出てくる「魔法使いのチェス」みたいで可愛い

卓球台では、よくピンポンしている人を見かけます。
最初の頃、ラケットと球はどうしているのだろう?と疑問に思いましたが、どうやら皆さん持参している様子。

安全対策がしっかり

イギリスでは、公園の敷地内にある
子どもが遊ぶ遊具のあるエリア(= Playground)が、柵によって完全に分けられています。

このプレイグラウンド(以後プレグラ)内では、自転車の乗り入れや、犬の同伴が禁止のため、安全に遊ばせることが可能です。

すぐ隣が道路の場合でも、柵のゲートを通らないと外には出られないので、子どもが急に飛び出すこともありません。

また多くの公園では、プレグラ内の地面が柔らかいチップになっています。

これにより、転んでしまったり、万が一遊具から落ちた場合などもダメージが少なくなるので安心ですね。


防犯面でも、夕方になると施錠されるので不審者が入りにくいという点もあります。

この施錠時間は日が出ている時期によって異なり、冬場では16時頃には「施錠するから帰ってね」という案内の人が回ってきます。

大きな公園だとゲートに職員がいて、プレグラ内に入る人をチェックしている場合もあります。

例えば、ロンドン中心部 Hyde Park の一角にある Diana Memorial Playground は、
広くて設備も豊富な人気プレグラですが、ゲートの番人がいます。


子ども同伴であれば問題なく入れるのですが、大人のみだと入れません。

ちょっと外に飲み物を買いに行ったり、同伴者が後からやってくるパターンも考えられますが、その場合はプレグラ内にいる連れがゲートに迎えにいく必要があります。徹底した防犯対策です!

中学生くらいのグループが入ろうとしていた際に、ゲートの番人が、「あなたたちが遊ぶ場所はここじゃないでしょ」と入場を断っていました。

人の目があり、適年齢の子が楽しく遊べる配慮があり、親としてはありがたい限りです。

身近に行けるヨーロッパ旅行

イギリス駐在の一番の利点と言っても過言ではありません。3時間前後で主要なヨーロッパ各国に行くことが可能です。

飛行機での国外旅行

日本からのヨーロッパ旅行は便数も限られていますが、ロンドンからだとLCCも含めて便数が豊富なので、時間を調整できたり交通費を抑えることができるのが嬉しいですね。

また、日本からは行くのが難しいアフリカ大陸や、カリブ海なども訪ずれるハードルがグッと下がります。

ロンドンから飛行機で行ける主要都市

  • 2時間以内
    • アムステルダム(オランダ) ー 1時間
    • パリ(フランス) ー 1時間20分
    • ベルリン(ドイツ) ー 1時間40分
    • コペンハーゲン(デンマーク) ー 1時間45分
    • オスロ(ノルウェー) ー 1時間45分
    • チューリッヒ(スイス) ー 1時間50分
    • プラハ(チェコ) ー 1時間50分
    • ヴェネツィア(イタリア) ー 2時間
  • 3時間以内
    • バルセロナ(スペイン) ー 2時間15分
    • ウィーン(オーストリア) ー 2時間15分
    • ストックホルム(スウェーデン) ー 2時間20分
    • ブダペスト(ハンガリー) ー 2時間30分
    • ドゥブロブニク(クロアチア) ー 2時間45分
    • ナポリ(イタリア) ー 2時間50分
    • リスボン(ポルトガル) ー 2時間50分
    • レイキャビク(アイスランド) ー 3時間
  • 4時間以内
    • マルタ ー 3時間15分
    • マラケシュ(モロッコ) ー 3時間30分
    • サントリーニ(ギリシャ) ー 4時間
    • イスタンブール(トルコ) ー 4時間

電車での国外旅行

飛行機だけでなく、イギリスとヨーロッパ大陸を結ぶ高速鉄道のユーロスターで国境越えの手段もあります。

ロンドン (St. Pancras Station) からユーロスターで行ける主要都市

  • パリ(フランス) ー 2時間20分
  • ブリュッセル(ベルギー) ー 2時間
  • アムステルダム(オランダ) ー 4時間

目的やプランに応じて、柔軟に予定や予算を組むことができる点が、同じヨーロッパの利点ですね。(記載の所要時間は目安、飛行機は直行便を想定した時間です。)

圧倒的なミックスカルチャー

イギリスでは移民が前提なので、とにかく様々な人種・文化・宗教が混在しています

基本的には多くの人がそれを認識しているので、アジア人/日本人だからといって、臆病になることも肩身が狭い思いをする必要もありません。

特にロンドンでは、少し周りに耳を傾けてみると英語以外の言語が飛び交っています。

英語が話せなくともなんとかなる

例え英語が苦手であまり話せなくとも、母国語が英語ではない人が山ほどいるので、基本的には寛容に対応してくれます。

特にイギリス住民の誰もがお世話になるNHSという国の医療システムでは、言語に不安がある場合は無料で通訳者をつけることができます。

我が家のエピソードでは、息子が急にクループ症候群という呼吸器トラブルA&E(=日本でいう救急外来)にかかった際、英語と日本語の両方でプリントした症状の説明書を渡してくれました。

医療系の単語は専門用語も多く、理解が難しい場合もあるので、NHS側もそのつもりで手慣れた対応をしてくれます。

こういった言語背景について少し思い当たるのは、UKの成り立ちについて。

イギリスはイングランド・ウェールズ・スコットランド・アイルランドの4国が集まってできた“United Kingdom”であり、それぞれの国の言語が存在しています。

ウェールズの公園標識ですが、英語の下にウェールズ語での記載があります。

ウェールズ語、全く読めない発音もわからない。。。
ウェールズでは同様に、電車なども英語とウェールズ語でアナウンスされていて、興味深かったです。

イギリスの言語について、こちらの記事が詳しいです。
ウェールズ語、スコットランド語、アイルランド語は英語とどう違う?

そもそも国内で異なる言語を使っていたり、そういう意味でも言語の壁に優しいのかもしれません。

各文化の多彩なイベント

イギリスの地域にもよると思いますが、
ヨーロッパ / 旧植民地のインド / カリブ海諸国 / アフリカ / 中東 と、本当に様々な人が住んでいるイギリス

これだけ入り混じっていると、国籍や人種だけで一概に「〜人」という定義はもはやできません。

なので、初対面でずけずけと「あなたは何人?どこの国の人なの?」と、お友達にもあまり聞きませんし、聞かれません。
もちろん話の流れで、各々のルーツや喋る言語、住んでいた国など、あくまで個人を知るための話はします。

ただ、それぞれのバックグラウンドがあり、アイデンティティも多様化している前提の上で、「〜人」という単純な先入観で相手を見るのではなく、互いの文化や習性を尊重して、暮らしていく必要があると考えています。

そんなイギリスでは、各文化のイベントがそれぞれあるので面白いです。

イギリスでの年間行事

  • ラマダン(イスラム教)
    :毎年変わる
    • イスラム教が断食を行う神聖月、断食明けにはイード (Eid) という名のお祝い行事がある
  • 旧正月(中国)
    :1月下旬〜2月上旬
    • チャイナタウンが装飾されて賑わう
  • セント・パトリックス・デイ(北アイルランド)
    :3/17
    • アイルランドの祭日、クローバーを身につけて出かける
  • ノールーズ(ペルシャの新年)
    :春分の日
    • イランのお正月
  • イースター(キリスト教)
    :3月中旬〜4月中旬
    • キリストの復活祭、イースターエッグ
  • ディーワーリー(ヒンドゥー教)
    :10月〜11月
    • ヒンドゥー教の新年祝い
  • ハロウィン(キリスト教)
    :10/31
  • ハヌカ祭(ユダヤ教)
    :12月
    • ユダヤ教の光のお祭り
  • クリスマス(キリスト教)
    :12/25
    • 11月下旬から街はクリスマスカラー

シーズンに合わせて、イベントや宗教の説明といった子ども向けの教育番組がやっていたりします。
ここまで多彩な各文化の行事を身近に感じることができるのも、多民族が集まるイギリスの楽しみですね。

まとめ

いかがでしたか?
今回は、1年ロンドンに住んでみて感じたイギリス生活の好きなところをまとめました。

もちろん良い点ばかりではなかったので、困ったことやその解決策は【後編】に続きます!

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